Calender
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< November 2017 >>

Selected Entries
Categories
Archives
Bookmark
Profile
Search This Site
     
Others

雑想ノート

短文や感想(ネタバレ注意)。
創作・二次創作・ジャンル問わず雑多煮投下。
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

Posted by スポンサードリンク
- / / - / -
なきたいのくらやみに 4
明け方になっても過ぎてもポムニットさんと姉さんの姿が屋敷には見あたらない。父さんが動き出す前にそろそろ呼びに行くべきだろうかと身支度を整えて考える。今から出れば朝食の時間には帰ってくることができるだろうしお咎めも最小限に留められる。剣を片手に部屋を後にする。庭師かメイドに何か言われたら剣の稽古だと言い張ればいい。玄関を出て飛び込んできたのは白んだ空。そして案の上早起きの執事に「おはようございます。朝早くから稽古ですか、おぼっちゃま」と声をかけられた。「おはよう」と返して庭を足早に駆け抜ける。庭が広すぎるのも困りものだと朝露に濡れた草の上を走りながら思った。
Posted by 藍和
SN小話 / 12:35 / - / -
なきたいのくらやみに 3

本当に、とポムニットはため息をつく。ひとつつくたびに幸せが逃げていってしまうといっていたのはこの家の主人の子息で。それでもため息をつかなければやっていられない。どうしてあの娘は領家のお嬢様として行動がとれないのだろう。友人を案ずる気持ちもわかるしポムニットとてフェアに好意はもっている。だから頭ごなしに否定することはできない、が。いくらなんでも深夜に屋敷を抜け出すとはどういうことなのか。ともかく目的地はわかっている。だとしたら誰かが気づく前に連れ戻すことが最善で自分の任務だろう。
Posted by 藍和
SN小話 / 08:53 / - / -
なきたいのくらやみに 2
闇がすべてを隠してくれるのだから泣けばいいのにとリシェルは思う。そうしてそんな夜こそそばにいてやりたいのだと。暖かな飲み物をポットにつめて、そろり広い廊下を探る。この家は大きいのにつめたい。誰も通らないのを確認できれば、することはひとつだった。(闇に身を翻す)
Posted by 藍和
SN小話 / 13:44 / - / -
なきたいのくらやみに 1
ひとりは嫌だと、いったところでどうにもならないのだ。痛いくらいにフェアは知っていた。リシェルやルシアンがいてくれる昼間はいい。だけど夜は?みんなが心安らぐ場所で暖かな家庭と暮らす時間。暗闇に捕らえられた時間はひとりで耐えるしかない。ぬくもりを知っているからこそ、手にできないときがつらいんだと。
どうしてここに)(いないの)
叫びは声にならず、代わりにシーツに染みをつくる。いっそこれが明日まで残ればいいと思いながら、泥のような眠りに落ちていくまでにぼんやりと思った。



ふと唐突に浮かんだ小話ひとつ。基本的に女主人公はシリーズで強いイメージがあるんですがこの話は少し弱いかも。
Posted by 藍和
SN小話 / 23:40 / - / -